【如来頭部】インド・マトゥラー|クシャーン朝・2〜3世紀|砂岩|古澤静子氏寄贈-常設展-東京国立博物館-東洋館

【如来頭部】インド・マトゥラー|クシャーン朝・2〜3世紀|古澤静子氏寄贈-常設展-東京国立博物館-東洋館

ガンダーラと並んで仏像の誕生した地として知られるマトゥラーの作品。弓形の眉を隆起線で表し、口元に微笑を浮かべる表情や、小ぷりの肉警は、クシャーン朝のマトゥラー仏の特徴です。頭髪は螺髪としており、クシャーン朝後期の制作と考えられます。

「インド・マトゥラー」は、古代インドの都市マトゥラー(現在のインドのウッタル・プラデーシュ州)で生産された芸術作品を指す用語です。特に、クシャーン朝時代(紀元2世紀から3世紀頃)に制作された彫刻や彫刻された砂岩の芸術作品がよく知られています。

「クシャーン朝」は、紀元前1世紀から3世紀にかけてアジアの広範な地域を支配した王朝であり、中央アジア出身のクシャーナ族によって建国されました。彼らはバクトリア(現在のアフガニスタン)からインドに進出し、ガンダーラ地域(現在のパキスタン・アフガニスタンの一部)とインドの広範な地域を支配しました。

クシャーン朝の影響下でマトゥラーは芸術の中心地となり、仏教とヒンドゥー教の主題を描いた芸術作品が多数制作されました。

「如来頭部」とは、仏教の創始者である釈迦(釈迦牟尼)の頭部を表現した芸術作品のことを指します。これらの彫刻は一般的に円形の輪(ウシュニシャ)やウラエウス(眼前)を特徴とし、仏教的なシンボルが描かれることがよくあります。

これらの砂岩の彫刻は、インド・マトゥラー芸術の重要な一部であり、仏教美術の重要な例として、その高い芸術的品質と宗教的意味合いから高く評価されています。現在でも、これらの芸術作品は美術館や博物館で展示され、インド古代美術の遺産として大切に保護されています。

【如来頭部】インド・マトゥラー|クシャーン朝・2〜3世紀|古澤静子氏寄贈-常設展-東京国立博物館-東洋館
【如来頭部】インド・マトゥラー|クシャーン朝・2〜3世紀|砂岩|古澤静子氏寄贈-常設展-東京国立博物館-東洋館
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