【刀装具セット(三所物) Set of Sword Fittings (Mitokoromono)】室町時代‐後藤宗乗ー後藤四郎兵衛流十三代目

【刀装具セット(三所物) Set of Sword Fittings (Mitokoromono)】室町時代‐後藤宗乗ー後藤四郎兵衛流十三代目

「刀装具セット(三所物)」について

  • 刀装具(Tosōgu)は、刀剣を保持し、彩りを添えるための装飾品やアクセサリーで、刀の柄(柄巻きや鍔)や鞘(鞘口、鞘薬、鞘飾り)などが含まれます。
  • 三所物(Mitokoromono)は、三つの部品から成る刀装具セットを指し、通常は鞘に関連する部品(鞘口、鞘薬、鞘飾り)を指します。

このセットは、日本の武道文化において刀剣や武士のアーティファクトとして重要であり、その美的価値と職人技術に魅了されることでしょう。

この刀装具セットは、日本の武道文化における重要なアーティファクトであり、15世紀後半から16世紀初頭にかけて製作されたものです。製作者は「Gotō Sōjō」(後藤宗乗)とされ、このセットは彼の作品として認定されています。

この刀装具セットは、銅金合金(赤銅または赤銅合金の一種である赤銅)と金を使用して制作されており、そのデザインには蟹が描かれています。特に、髪飾り用の道具(kōgai)と刀の柄にあたる小柄(kozuka)に、制作者や製作年代に関する刻印(Inscription)があり、後藤四郎兵衛流十三代目の名前「Mitsutaka(光孝)」が記されています。この記録は、この刀装具セットが後藤宗乗(Gotō Sōjō)の二代目の作品であることを認証しています。

このセットは、かつてニューヨークのRobert H. Rucker氏のコレクションに所属していました。また、1991年にThe Metropolitan Museum of Art Bulletinに掲載されたHelmut Nickel氏の記事にも言及されており、美術愛好家や武道愛好家にとって、その美的価値と歴史的な価値を持つ重要なアーティファクトとされています。

画像出所:メトロポリタン美術館

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

プレスリリース

登録されているプレスリリースはございません。

カテゴリー

ページ上部へ戻る