【楊月筆 默默道人賛 藻鯉図 Carp and Waterweeds】室町時代

【楊月筆 默默道人賛 藻鯉図 Carp and Waterweeds】室町時代

洋月(ようげつ)についてはほとんど知られていないが、彼は奈良の古都の東北部の山中で僧として活動していました。彼は時折、名匠画家雪舟等楊(1420-1506)の弟子とされています。洋月の幸運をもたらす画像の上に、同様にほとんど知られていない黙々道人(もくもくどうじん)が、道教の仙人青娥(清翁)の乗り物とされる鯉の役割を想起させる詩を刻んでいます:

風は川岸にそよぎ 薄暮に寒さが漂う。 一筋の鮮やかな赤が 白い群れを照らす。 青娥がここにいれば、 鶴に乗ることはないだろう— 彼は[彼の鯉]を揺らし、 尾を振りながら、 波を渦巻かせることだろう。 —訳:アーロン・リオ

詩には、藻鯉(もこい)と呼ばれる鯉の図が描かれ、詩自体もその藻鯉の意味を持つ象徴的な内容となっています。絵画の中心には、藻鯉が水中に描かれており、その波紋や水の表現など、墨で繊細に描かれたディテールが特徴です。黙々道人の詩が、藻鯉の姿を通じて表現されており、水の中での揺らぎや波紋などが哲学的なメッセージとして解釈されることもあります。

この作品は、室町時代の芸術の特徴や美意識を反映しており、自然との調和や抽象的な表現を通じて、深い意味を探求する姿勢が表れています。その独特な雰囲気と詩的な内容が、当時の宗教的・思想的な背景を反映しているとされています。

【楊月筆 默默道人賛 藻鯉図 Carp and Waterweeds】室町時代
【楊月筆 默默道人賛 藻鯉図 Carp and Waterweeds】室町時代

画像出所:メトロポリタン美術館

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